歌手井上陽水の奥さんは石川セリ。ずいぶん前のこと。テレビのニュース番組のエンディング曲を石川さんが。けだるいようで都会的なセンスのにじむ歌手。現代社会のテーマをやさしく語りかけるような歌い方。ニュース番組のエンディングにぴったり。
そのころ石川さんのCD「翼」が。ポップソング集ですが、作ったのは武満徹さん。日本が生んだ現代音楽の世界的巨匠。武満さんいわく、現代音楽ばかりやっていると一般の人たちの感覚と離れてしまうよう。作曲家として一般の人たちに楽しんでもらえる曲も書いておきたいと。
武満さんの「翼」。BGMとしても聴けるような静かでやさしい曲。なかの一曲に詩人・谷川俊太郎作詞「死んだ男の残したものは」。残したのはひとりの妻とひとりの子ども。墓石一つ残さなかった…。
谷川氏、淡々と歌って欲しいと。都会のかわいた人間関係のなかで、どこにでもある話のようにということのよう。それだけに詩人・谷川が伝えたかった思いがこもっているようで。
武満さんのポップスを聴いて思ったこと。アートはそれ自体優れた価値をもつけれど、アーティストも人間。一般社会の人びととのつながりを大切にしたい、という思いが感じられて。
武満さん。戦争中シャンソンに魅せられて音楽の道に。戦後、ピアノもない中で、町を歩いていて他人の家のピアノを弾かせてもらうなどして独学。最初の作品は音楽以前と酷評を。映画館で、のちの世界の武満がひとり涙したとか。
巨匠武満さんの音楽、生き方。若かりし頃の苦しかった体験が糧になっているような気がしてなりません。
★本メルマガは転載・転送自由。広くご友人にお知らせ下さい。
★転載の際は「メルマガ・アートな気分でNo.XXより」と併記をお願いします。URLはhttp://m.mag2.jp/M0075852
★メルマガ登録(解除)は下記へ
http://m.mag2.jp/M0075852
★バックナンバー一覧(タイトル付)へ
http://p-zar.seesaa.net/article/102746411.html
★ご感想をwhite_eye_you@yahoo.co.jpまでどうぞ(または下記コメント欄へご自由に・お問い合わせも)
2008年12月14日
この記事へのコメント
コメントを書く


